ペットのヒーリングパワー

日常からワンちゃん、猫ちゃんと一緒に暮らしている人が、長期入院になってしまった・・・

家族同様のペットと会えないことは患者さんにとってとても辛いことでしょう。

カナダのトロントで行われた実験で、病院に入院する子ども達にペットとの面会をさせたところ、患者の子ども達及び親たちの気力が回復したことが分かったといいます。

特に子ども達は、ペットと強い感情的なつながりを感じている場合が多いのです。日常にあったペットとのふれあいを病棟にも持ってくることで、子ども達の回復が一段と早くなるのであれば、なんらかの形で実現したいものです。

日本の病院の規約を少し調べてみると、やはりペットの病棟への面会は許可されていない場合がほとんどのようですが、中には「ペットと面会できる場所をご用意しています。」という病院もありました。

個室でない限り、病室へのペット入室はなかなか難しいと思いますが、こうやって面会室を用意してもらえる病院が増えるといいですね。

 

In recent years, more and more hospitals have found that pet visits can hep to calm, reassure, and motivate patients. 

Studies show that petting animals can reduce anxiety, lower blood pressure, and help patients to heal faster.

Patients are sometimes happier to see their pets than they are to see people – their dog doesn’t care if they smell funny or look terrible. 

※英文引用 NURSING① Oxford University Press  

近年では、ペットの面会が患者を落ち着かせ、安心させ、やる気を出させる効果があると認識している病院が増えている。

研究では、動物を愛情込めて撫でることは、不安を軽減し、血圧を抑え、治癒を促進するということが確認されている。

患者は、時に人に会うよりもペットに会うことでより幸せに感じることがある。犬は患者さんが変な匂いがしようと、酷い見た目になっていようと気にしないのだから。

イギリスでセラピードッグを育てている友人がいます。自分の家族同様のペットが、長期療養で辛い思いをしている老人の患者さんや、小児がんの子ども達を癒すことに力になれるということは、本当に素晴らしいことだと思います。

日本にもセラピードッグの育成に力を入れている協会があるようです。ホスピスなどでなくても、普通にペットとの面会が許される病院が増えるといいですね。

<覚えておきたい基本表現・英単語>

reassure = 不安をなくし、安心させる
motivate = 動機付けをする、やる気を出させる
reduce anxiety =不安を減らす
heal = 癒す 
smell funny = 変な匂いがする
look terrible =(見た目が)酷く見える

※ I look terrible. (うわー、私酷い顔してる・・・。)
疲れた時に鏡をみてびっくり、などの時につい言ってしまいますね!