世界幸福度ランキング、1位はフィンランド、日本は58位。大事なのは「Well-being」

最近では日本でも英語のまま「ウェルネス=Wellness」という言葉を聞くようになりました。

そもそも身体の健康がなければ、仕事が滞ることはもちろん、普段の生活が楽しめなくなってしまいます。病気になってしまうと普通のなんでもない生活が本当に愛おしく、感謝の気持ちで一杯になるものです。

病気を未然に防ぎ、健康でいることそのものを「Wellness」と表現します。

では、「Well-being」とはどう違うのでしょうか?

「ウェルビーイング=Well-being」の状態とは、統合的な健康、つまり心と身体の健康、気持ちが穏やかでハッピーでいる状態です。

 

世界幸福度ランキング、1位はフィンランド、日本は58位

3月20日は「国際幸福デー」というのはご存知ですか? この日に発表された調査があります。国連が発表した世界幸福度報告書、World Happiness Reportです。

World Happiness Report 2019 (世界幸福度報告書2019年度版)by Sustainable Development Solutions Network for the United Nations

一人当たりGDP、健康寿命、社会的支援、人生の選択自由度、などいろんな側面から各国を調査したものです。

今年の結果を見ると、1位はフィンランド。昨今、フィンランドは、マイケル・ムーア監督の映画(マイケル・ムーアの世界侵略のススメ=お薦め映画です!)にもあるように、学校での教え方が伸び伸びしていて、宿題などがほとんどないのに、子どもの学力がどんどん伸びている国としても注目されています。

個人的にはなんとなく、暖かい国のほうが伸び伸びして幸福なのでは?と思いましたが、長い冬があるにも拘わらず、堂々の1位。

トップ10には欧州が続きます。2位デンマーク、3位ノルウェー、4位以下もアイスランド、オランダ、スイス、スウェーデン……  。欧州の中でも地中海寄りではなくて北の方に集中しています。

社会福祉の在り方や自然が多いこと、自由な選択が尊重されることが大きいのでは?と個人的には思ってしまいます。

比較的上位の12位にコスタリカが入っているので、他の中央アメリカ諸国との違いは何なのかが気になります。

イギリスは15位、アメリカ合衆国は19位。しかしながら、アメリカは一人当たりGDPで引っ張っているものの、他の項目は低めのようです。

そして日本はなんと58位で、年々下降中……。

調査の中の質問項目には、「困った時にいつでも助けてくれる信頼できる親戚や友人がいるか?」というものもあるので、コミュニティの在り方もランキングに影響しています。

そういう意味では、都会では特に薄れている地域コミュニティ、核家族化、晩婚化、または独身のままでいる人が増えている日本はその部分は厳しめかもしれません。

人によって幸せの感じ方はそれぞれ、大事なのはWell-being

このような調査を見ると、ヨーロッパに住みたくなってしまいますが(笑)、隣の芝生は青い状態かもしれません。

日本は本来、充分な自然に恵まれていて、コミュニティの力だって昔は強かったはず。

でも、都会に住んでいると、確かにドライな生活になっていることは否めません。

健康であることに感謝し、心が健康であるように穏やかな考え方をする癖をつけたり、穏やかになれる場所や習慣を持つこと、そして大事なのはなるべく笑顔で過ごすこと、トータルのWell-beingを目指したいものですね。