フィトテラピーで冬のケア 冷え対策《前編》

立春が過ぎてもまだまだ寒い日が続いていますが、からだの冷えは万病のもと、¹フィトテラピー を生活に取り入れて、からだを芯から温めるように心がけましょう。今回は冷え対策のフィトテラピーをお伝えします。

気温が下がり体も冷えやすくなるこの季節は、意識して体温を上げる工夫が必要です。下肢の冷えは不眠に繋がりますし、血流が悪くなることで肩凝り、頭痛、腰痛に悩まされるだけでなく、体温が下がると免疫力も落ちていきます。特に男性に比べて筋肉量が少ない女性は冷えやすいので、適度に体を動かしたり、体を温めるハーブや食材を取り入れるなど、冷え対策が大切です。

 

¹フィトテラピーとは、ギリシャ語の「Phyto(植物)」と「Therapy(治療・療法)」を組み合わせた言葉で植物療法のこと。植物のもつ薬理作用で体に備わった自然治癒力を高め、病気やケガを癒すとういう伝承療法の総称。

冷え対策でまずおすすめしたいのは、赤ブドウの葉 、「ヴァンルージュ」(学名Vitis vinifera var tinctoria)のハーブです。ハーブティーや ²タンチュメールで飲むことをお勧めします。

赤ブドウの葉は血管を拡張して血流をよくして体を温める働きがあるうえ、骨盤内のうっ滞を除去してくれるので、女性の冷えには大変効果的です。冷え対策のファーストチョイスとして、みどりの薬箱に加えたいハーブです。

その他、体を温めるハーブとして、ギンコ」学名Ginkgo bilob や「ホーソン」学名Crataegus laevigata があります。

ギンコ」はイチョウ葉のことで、脳の毛細血管の血流をよくすることから冷え症のほかドイツでは認知症の予防や治療にも使われています。

また、ヨーロッパでは心臓の為のハーブと呼ばれている「ホーソン」学名Crataegus laevigataも、血管を拡張させて全身の血流をアップすることで体を温めてくれます。

ハーブティーは単品でも効果は有りますが、2,3種類ブレンドすると相乗効果が得られますので、「赤ブドウの葉」「ギンコ」「ホーソン」の3つをブレンドして冷え対策用ブレンドハーブディーを作っておいても良いでしょう。

 

※²タンチュメールは、ドライハーブをグリセリンやアルコールで漬けた抽出液。

日本ならではの「梅醤番茶」と「葛湯」

日本の食材には体を温めるものが多いのでお茶にしたりお料理に入れて活用しましょう。

例えば、梅醤番茶は飲んだ直後から体がじんわりと温まってきます。身体を芯から温めて発汗を促すので風邪のひき始めにもおすすめです。作り方はカップに梅干しを入れて、お醤油を少したらして熱い番茶を注ぎます。なるべく添加物の入っていないものを選び、番茶は自然農法の三年番茶を使いましょう。自分で作るのが面倒という人には濃縮した成分をお湯で溶かすだけで手軽に飲める製品も売っているので便利です。 

「葛」も体を温めて発汗させるので、冬に常備しておきたい食材です。「葛湯」にしたりお料理のとろみとして加えたり幅広く使いましょう。私は少しでも寒いと感じたらすぐに「葛湯を飲むようにしていますが、身体が芯から温まるのを感じます。奈良の吉野の葛が有名ですね。

この「梅醤番茶」や「葛湯」に乾燥させた生姜を加えると胃腸の血行を高めてさらに温め効果がアップします。

このように体を温める食材を使うようにするなど、生活の中でのちょっとした冷え対策も大事なことです。

森下 ゆり子 Yuriko Morishita

AMPPフランス植物療法普及医学協会認定メディカルフィトテラピスト、ルボアフィトテラピースクール講師

欧米での子育て経験で自然に親しみ、心身のセルフケアをすることで輝きを増す女性の生き方に共感し帰国後フィトテラピーを学ぶ。思春期、妊娠、出産、更年期と幅広い年代の女性の悩みに寄り添う講座を行っている。

ルボアフィトテラピースクール

📞03-5724-5083 (受付時間 火曜~金曜10時~17時)

〒153-0061 東京都目黒区中目黒3-12-5

🌿「みどりの薬箱」人気記事一覧