病気リスク軽減?
アメリカで人気のある医療・健康関連記事を掲載したサイトのWebMDで、興味深い記事を見つけました。
Optimism May Propel Women to a Longer Life(楽観主義は女性を長生きさせる?)
楽観的な気持ちを持っている人は、概して、そもそもより健康的な生活を送ったり、エクササイズをする習慣があるといいます。
そして研究では、楽観的に考える習慣は、生物学的機能に直接影響を及ぼす可能性があり、病気と闘う抗酸化物質とも関連しているようです。
確かに、そのような性格の人は、危機に直面した時に、落ち込むばかりではなく、それはそれとして受け止め、次に何が出来るのか?を考えます。 そのような心の持ちようが、病気であったとしても闘う原動力となるのかもしれません。
8年間もの間、7万人もの女性を2年ごとに調査していった結果として、もっとも楽観的な女性は30%病気で死亡するリスクが低かったとのこと。 これは大きな違いですね!
がん病棟で出会った女性達
実は私は婦人科系の癌で病院に大変お世話になりました。かなりシビアな状態でしたが、今は完全復活出来て、おかげさまでサバイバーとなることができました。
告知されてまもなくの検査の嵐・・、そして入院、手術、深く落ち込む暇すらないほどの日程で事が進みましたが、手術前に入院した際、4人部屋だったのですが、皆さんがメチャメチャ明るくて楽観的なことに勇気を得たことを、今回の記事を読んで思い出しました。
「皆さん、なんらかの癌で手術前後ということで入院しているのに、どうしてこんなに明るくしていられるんだろう?」
そう思いましたが、一人の女性が
「私達、生きるっきゃないわよね!」
と仰ったのと、ひっきりなしに訪れるご家族、ご主人などとの愛情あふれる様子を見ていて、「皆、心が健康」だと思いました。
記事にあるように、ガンになってしまった事を嘆き悲しむことよりも、「これから何が出来るか?」に焦点をあてて、気持ちを切り替えていく女性のたくましさを感じます。
入院途中に外出許可を得て、お気に入りのロックコンサートに行く患者さんもいたりして・・♥ びっくりしたことも。
Don’t worry! 男性も例外ではない
ところで、この記事のリサーチは女性だけを対象にしたようですが、私は個人的には男性も例外ではないと思います。
自身が癌になってしまったと分かった時に、4年前に食道癌になったという男性とお目にかかる機会がありました。その方は、ご自身の会社をお持ちの方で責任のあるお立場で、余命宣告をされ、家族で葬儀や相続の話まで詰めようとしていたそうです。
つまり、相当マズい状態だった訳です。
ですが・・・私がその方と出会ったのはそれから4年後。
お顔の艶も良く、ゴルフを楽しみ、超元気ではないですか!
やはり特徴的なのは楽観主義。余命が〇ヵ月なら、楽しいことやらなくちゃ!みたいな感じで、最低限の治療を受けていただけのようですが、曰く、
「なんかさあ・・、無くなっちゃったんだよね!」
凄いお話ではないですか。良く、本やメディアで「癌が無くなる」という眉唾のような怪しい話がたくさんあり、何を信じていいか分からない庶民としては、「気持ちの持ち方」はお金がかかる訳でもなく、ちょっと大変ですが、誰でも挑戦できることです。
脳に笑っていると思わせるには!?
そして・・、私自身も信頼する方に病棟に居る時に言われた言葉を忘れません。
「辛いかもしれないけどね、そんなの無理、って思うかもしれないけどね、1日1回は大声で笑うのよ!それが無理ならせめて口角を上げてね。」
口角を上げると、脳内は「笑っている」と勘違いしてくれるようです。(笑)
退院後、私は無理にでも笑うために、大笑い必須のTVドラマばかり見ていました。 私はラッキーだっただけかもしれませんが、楽観的に、前向きに、その後も過ごし、今があります。
心の健康と体の健康は本当に一体だなあ・・と身をもって感じています。
<引用記事>
WebMD – Optimism May Propel Women to a Longer Life