自然治癒力を上げるためには、日常生活の簡単な習慣から
新型ウィルス感染拡大の影響で大変な世の中になりましたね。緊急事態宣言が解除された今尚、現場で働いておられる医療従事者の方々には、心から感謝いたします。
未知のウィルスを前にして私たちが今、出来ること、それは、セルフケアをして心身を整えることだと言うことを多くの方が感じているはずです。
そこで今日は、自然治癒力を高める生活についてお話したいと思います。
ハーブや精油のみどりの薬箱を開ける前にまず心がけて欲しいのは、睡眠、運動、食事の３つです。この３つが私たちの自律神経・免疫力・ホルモンを正常に働かせて自然治癒力を高める要になります。
1. 睡眠 まずは、朝日を浴びることを心がけてください。
なにも山に登ってご来光を拝まなくても良いので、朝、カーテンを開けて新鮮な空気と共に太陽の光を感じてくださいね。私は朝起きたら必ずテラスに出て朝日を浴びるようにしています。朝日を浴びることにより、セロトニンと言うホルモンが出始め自律神経がオンになり日中を活動的に過ごせるようになります。そして、このセロトニンが出たあと14～16時間後にメラトニンと言う睡眠の質を上げるホルモンが出できます。私たちの体はこのような規則的なメカニズムで働いているのです。朝日を浴びることが良質な睡眠を得る為にいかに大切なことかが分かりますね。
2. 食事 炭水化物・タンパク質・脂質のバランスの取れた食事が大事です。
ダイエットと称して脂質を取らなくなるのは、要注意です。
ホルモンの材料も60兆個と言われる細胞の膜も脂質なので、良質な脂質を取ることは、体の自然治癒力を上げるためには欠かせません。
3. 運動 規則的な運動は自律神経を整えるのでウォーキングを生活の中に取り入れることが効果的です。
ポイントは正しい姿勢で歩くこと。正しい姿勢は肺に酸素を充分に取り込むことに繋がるので、姿勢良く歩きましょう。ヨガやピラティスも良いですね！
そして、もう一つ、とても大事なことが自然を意識することです。
これも、わざわざ山に行ったり、海に行かなくても、空を見上げたり、庭や公園の木や花を見るだけでも自然を感じられるはずです。
「人は自然から離れるほど病気に近づく」これは、医学の父と呼ばれる古代ギリシアのヒポクラテスが残した有名な言葉。ギリシア時代ですらこんな言葉を残してるのですからヒポクラテスが現代を見たら何と言うでしょうか。自然を意識することで、心や体は癒されます。花を見て体が固くなる人は居ませんよね？自然に触れると心も体も緩むはずです。公園や散歩に行けない人は、植物の香り成分を抽出した精油の香りを感じたり、ハーブティーから立ち上がる香りを感じることだけでも効果があります。是非、生活に取り入れてくださいね。
今回、参考文献としてご紹介したい書籍は『自然欠乏症候群』ワニブックス です。著者の山本竜隆先生は、富士山の麓でリトリート施設の富士山静養園、日月倶楽部を運営し、地域創生型の統合医療に取り組んでいる医学博士です。
自然治癒力を上げるために飲みたいハーブを2つご紹介
最後に植物療法として、パンデミックがおきた今の時代だからこそ飲みたいハーブを2つご紹介いたします。
🍀エキナセア(学名 Echinacea angustifolia）
これは免疫力を上げるハーブとしてドイツでは風邪やインフルエンザの治療に使われています。
🍀ゴツコラ（学名 Centella asiatica）
これはWHO 世界保健機関が「21世紀に残すべき重要な薬草」のリストに入れている万能のハーブです。滋養強壮作用や抗炎症作用に優れています。肌にも良くアンチエイジング効果があるのは嬉しいですね。エキナセアとゴツコラを２対１の割合でブレンドして飲んでみてください。きっとあなたの体を守ってくれるはずです。
ハーブティーは、単体でもよいのですがブレンドすると、その相乗効果でより効果が上がるので、出来れば2、3種類のハーブを組み合わせて飲んでみてください。
未知のウィルスを前にストレスを抱えている方も多いと思いますが、過度に恐れず、セルフケアでご自分の心と体をケアしてみてくださいね。1日に僅かな時間でも良いので、自分と向き合うことが大事です。
そして親しい方々と気持ちを共有したり、日々出来る対策を行って、日常生活を大切に毎日を過ごしてください。
免責事項
植物療法は（フィトテラピー）は、日本では医療行為ではありません。ここに掲載されている内容は、植物の効果効能、心身の不調改善を保証するものではありません。あくまでも自己責任においてご使用をお願いいたします。使用に不安のある方は、専門家や専門医に相談することをおすすめいたします。
森下 ゆり子 Yuriko Morishita
AMPPフランス植物療法普及医学協会認定メディカルフィトテラピスト、ルボアフィトテラピースクール講師
欧米での子育て経験で自然に親しみ、心身のセルフケアをすることで輝きを増す女性の生き方に共感し帰国後フィトテラピーを学ぶ。思春期、妊娠、出産、更年期と幅広い年代の女性の悩みに寄り添う講座を行っている。
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